子どもがトラブルに巻き込まれる事例は、決して特別なものではなくなってきています
「中高生が闇バイトに巻き込まれた」「SNSで知り合った相手に金銭を要求された」——そういったニュースを目にする機会が増えています。
警察庁や消費者庁も、SNSをきっかけとしたトラブルについて継続的に注意喚起を行っており、特殊詐欺や自画撮り被害などが問題となっています。
ただ、ニュースを見て「うちは大丈夫だろう」と感じてしまうことが、結果的にリスクを見えにくくしてしまうこともあります。
わたしの教え子にも、SNSをきっかけにトラブルに遭った子がいました
実は、わたしが過去に関わった子どもの中にも、SNSをきっかけに金銭トラブルに巻き込まれたケースがありました。
手付金については、消費生活センターに相談し、未成年者契約の取り消しとして返金対応につながりました。ただし、それ以上の契約金については回収が難しく、最終的には本人と相談したうえで、それ以上の対応は行わないという判断になりました。
「これはおかしいかもしれない」と自分で気づき、立ち止まれる力は、社会に出てから自分で自分を守るためにとても重要だと感じています。
「知ってさえいれば・少しでも危機意識が脳裏に過ぎりさえすれば、どうにかできたかもしれない」——その思いが、今もずっと残っています。
大きな被害に至らなかったことは不幸中の幸いでしたが、予防の重要性を強く感じた出来事でした・・・。
ばくモレを試してみると、想像以上に簡単に情報が漏れることに気づきます
ばくモレ(NTTドコモ)は、SNS投稿に潜む情報漏えいのリスクを疑似体験できる、無料のブラウザ型教材です。情報モラルを学ぶコンテンツとして公開されており、中高生から大人まで幅広く利用できます。
「個人情報が漏れないように、身バレしないように気をつけて進めてみよう」そう思って始めました。
…気づいたらゲームオーバーになっていました。
「これなら大丈夫じゃないのか」と思って進めたタップが、振り返ると「そうかそこからバレていくのか・・・」と気づかされます。
体験してみて、自分の投稿も心配になりました。
子どもに「気をつけなさい」と言葉で伝えるよりも、まず大人が「やられた感覚」を知っておくことに意味があるんじゃないか、と感じています。
学校や支援現場で活用されている体験型教材もあります
Classroom Adventureは、体験型の教育コンテンツを開発・提供している取り組みです。
ICTリテラシー向上に関する教育コンテンツの開発を行っており、官公庁や教育機関と連携した実績もあります。闇バイトへの関与リスクや、偽情報・誤情報を見抜く力を養う教材などが提供されています。
こちらは主に教育機関向けの有料プログラムで、授業や支援の現場で活用されることを想定した内容になっています。学校の先生や支援職の方は、選択肢のひとつとして知っておいてもらえればと思います。
だまされ方の入口には、昔から共通するパターンがあります
詐欺やトラブルのきっかけとして、昔から指摘されている特徴的な誘い方があります。
- 「君だけに教える」(特別扱い)
- 「ここでしか言えない話」(限定感)
- 「簡単に稼げる方法がある」(うまい話)
こうした言葉は、形を変えながら繰り返し使われてきました。
変わったのは、その「声かけ」がスマートフォンを通じて、家の中まで大人の見知らぬうちに一瞬で届くようになったことだと思います。
大人が「一緒に学ぶ」姿勢が、限りなく最善の予防になるのではないでしょうか
詐欺被害は大人にも多く発生しており、年齢に関係なく誰でも被害に遭う可能性があります。
ロマンス詐欺や投資詐欺、フィッシング詐欺など、手口は多様化しています。
つまり、これは「子どもだけの問題」ではありません。
大人にできることは、「気をつけなさい」と伝えることだけでなく、自分自身も知り、体験し、一緒に学ぶことなのだろうと思っています。
「ねえ、これやってみたんだけど、あっという間にやられたよ笑」
そんなひと言が会話の入口になって、子どもが「実はこんなDM来たんだけど」と話してくれるかもしれません。
一緒に学ぶ姿勢そのものが、限りなく最善の予防になるのではないでしょうか・・・と、わたしは思っています。
※この記事は、夫婦の現場経験をもとに書いています。
ゆるきりん🦒
