人生にかかるお金はいくら?〜大きな契約を惰性で決めないために

家・車・保険の選び方によって明暗が分かれる未来を描いたイラスト 健康・生活・お金
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「人生には2億円、3億円かかる」

そんな話を聞くことがあります。

ただ、この2億円、3億円という数字は、人生に必要な支出額ではなく、会社員として働いた場合の生涯賃金から来ている可能性があります。

そして、人生全体の支出額を細かく計算しても、家族構成や住まい方によって答えは変わります。

この記事で一番伝えたいのは、そこではありません。

生きていくのに必要なのは、お金だけではありません。

ただ、お金があることで、選べることや安心が増えると私は感じています。

先に結論|気をつけたいポイントは5つです

  • 人生に必要な金額は、一律に3億円ではありません
  • 公的な3大資金は、教育・住宅・老後です
  • 生活の中で惰性で決めやすいのは、家・車・保険です
  • 住宅は、月々の返済額だけで判断すると見落としが出ます
  • 大きな契約ほど、販売目的ではない専門家への相談が役立ちます

細かい家計計算より先に、「みんなも買っているから」「勧められたから」「月々なら払えそうだから」と、大きな契約を決めていないか。

まず、そこを確認することが大切だと思っています。

数字を見ると、判断の大きさがわかります

お金公的資料の目安
男性・大学卒の生涯賃金約3.4億円
幼稚園から高校まで全て公立の学習費約614万円
幼稚園から高校まで全て私立の学習費約1,969万円
二人以上の世帯の平均消費支出月約31万4,000円

どれも一定条件での推計ですが、家や教育など、一つひとつの判断で何百万円、何千万円という違いが出ることはわかります。

ここまでで要点は終わりです。

家・車・保険、教育費、住宅購入、相談先について詳しく知りたい方は、このまま続きを読んでみてください。

人生にかかるお金の大きさに驚くイメージ
お金って、こんなにかかるの?

2億円・3億円は、必要額ではなく生涯賃金の推計です

労働政策研究・研修機構の推計では、2024年の男性の生涯賃金は、企業規模計で高校卒約2.8億円、大学卒約3.4億円でした。

この数字は、新卒から働き始め、一定の条件で働き続けた場合の賃金に、退職金や定年後の収入を加えた推計です。

つまり、「人生には3億円かかる」という支出額ではありません。

働き方や性別、学歴、企業規模などでも変わるため、全員が3億円を得るという意味でもありません。

参考:労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2025」

家・車・保険は、惰性で決めやすい支出でした

J-FLECの金融教育資料では、人生における3大資金を、教育資金・住宅資金・老後資金と整理しています。

これは、人生全体の資金計画を考えるときの公的な分類です。

一方、私が実際の生活の中で注意したいと感じているのは、家・車・保険です。

周りが家を買い始めると、「自分たちも、そろそろ家を買ったほうがいいのかな」と考えます。

生活が少し不便になると、「車があったら便利だよな」と思います。

社会人になれば、「保険に入っていないけど、大丈夫なのかな」と気になり始めます。

私自身、若いころは、お金の知識も関心もほとんどありませんでした。

妻との生活や子育てが現実になってから、目の前に現れたものを、その都度調べて考え始めました。

年齢を重ねるにつれて、「なんだかんだお金かかってくるじゃんか・・・」「やっべーぞ・・・👆」となったわけです。

私は比較的慎重なほうですが、それでも知識が足りないまま判断していた部分はありました。

お金のことは、何かを契約する直前になって、初めて全部を理解できるものではありません。

義務教育の中で、生活に必要なお金について、もっとまとまって学ぶ機会があったらよかったのに・・・。

家・車・保険以外にも、毎日の生活費、税金や社会保険料、結婚や出産、子育て、入院、冠婚葬祭、そして旅行や食事など人生を楽しむためのお金もかかります。

だから私は、自分の子どもには、お金のことを絶対に伝えていきたいと思っています。

参考:J-FLEC「ライフプランを描く」

教育費は、進路によって数百万円以上変わります

文部科学省の調査では、幼稚園から高校までの15年間にかかった学習費は、全て公立の場合で約614万円、全て私立の場合は約1,969万円でした。

学校教育費のほか、給食費、学習塾や習い事などの学校外活動費も含んだ平均です。

全ての家庭に必要な金額ではありませんが、進路や習い事などの選択によって大きく変わる支出だとわかります。

合計額に驚くより、いつ支出が増えそうか、どこまで準備するかを分けて考えるほうが、実際の行動につながりやすいと思います。

参考:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査」

住宅は、月々の返済額以外にもお金がかかります

家を買ったときは、住宅ローンの月々の返済額を見て、「これくらいなら、まあ払っていけるかな」と考えていました。

本当に、そこが判断の中心でした。

結果的には、無理のない範囲の予算に収まりました。

ただ、いま振り返ると、それはたまたまだった面が大きいです。

住宅購入では、物件価格のほかにも、ローンの諸費用、仲介手数料、登記費用、税金、保険料、引っ越し、家具などにお金がかかります。

購入後も、固定資産税や修繕費、マンションなら管理費や修繕積立金が続きます。

何千万円という物件価格のほかに、何百万円単位のお金が動くこともあります。

月々の返済額だけを見て、「払えそうだから大丈夫」とは言い切れませんでした。

参考:国土交通省「住まいにはどんな費用がかかる?」

関連記事:家を買う前の大事なポイント8つ

建物・価格・家計は、それぞれ分けて確認します

いま家を買い直すなら、私はホームインスペクションを利用します。

建物の基礎や外壁などの状態を、専門家に確認してもらったうえで判断したいです。

ただし、ホームインスペクションは、住宅の売却価格や資産性を直接査定するものではありません。

全ての欠陥や不具合がないことを保証する調査でもありません。

  • 建物の状態
  • 住宅の価格や資産性
  • 自分たちの家計に合った予算

この3つは、分けて確認する必要があります。

住宅予算については、保険や住宅ローンを売ることが目的ではないファイナンシャルプランナーなどへ相談します。

無料相談が全て悪いわけではありません。誰から報酬を受け取る仕組みなのか、商品の販売が前提になっていないか、家計全体を見てもらえるかを確認します。

私は、自分たちの家計や生活を中心に考えてくれる方なら、有料でも相談します。

相談料を「高いな・・・」と思っても、何千万円という買い物をする前の費用だと考えれば、私は払います。

建物の状態も、購入後の費用も、自分たちの返済能力も、当時の私にはわからないことが多すぎました。

だから、いま家を買うなら、ホームインスペクションと家計の相談は絶対に利用します。

参考:国土交通省「建物状況調査(インスペクション)」

参考:J-FLEC「はじめてのマネープラン」

お金を知るのは、不安になるためではありません

私自身、お金についてまとまって考える機会が、あまりありませんでした。

住まいや子育てが現実になってから、「もっと早く知っておけば、考えられることがあったな」と感じることがあります。

だから、自分の子どもたちにも、早い時期からお金のことを伝えていきたいと思っています。

お金が人生の全てではありません。

ただ、知っていさえすれば、早めに手を打てることがあります。

知識を得ながら一歩ずつ進むイメージ
知っていさえすれば、手を打てることがあります

一生分の大きな数字におびえるのではなく、まずは目の前の大きな契約を、惰性で決めない。

そこから始めると、選べることが少し増えるかもしれないです。

知ってさえいれば、人生を少しでも楽に、豊かに、安心して過ごせることがある。

そんなことが段々わかってきた、失敗おっさんです・・・。

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※金額は公的資料の平均値・推計値であり、全ての家庭に当てはまるものではありません。

また🦒

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