障害年金受給者が見落としがちな給付金|知らないと損する月5,620円〜の上乗せ制度

福祉×子育て
記事内に広告が含まれています。

ある日、障害年金の申請に来られた方がいらっしゃいました。

揃えてきた書類を確認して、いざ申請、という流れのなかで、窓口スタッフからこう声をかけられました。

「年金生活者支援給付金も、一緒に申請しましょうか」

そのときまで、私も当事者の方も、こんな給付金があることを知りませんでした。

でも手続きは拍子抜けするほど簡単で、特別な書類を追加で用意する必要もありませんでした。

あとで調べてみると、障害年金を受給している方の多くが対象になりうる制度だとわかりました。

知らないと、もらえないまま終わってしまう。

それが、この給付金のこわいところです・・・。

年金生活者支援給付金は「障害年金に上乗せされるお金」です

正式名称は「年金生活者支援給付金」。

2019年10月の消費税10%引き上げにあわせてスタートした制度で、低所得の年金受給者の生活を支えることが目的とされています。

障害基礎年金を受けている方の場合は、「障害年金生活者支援給付金」と呼ばれます。

振込は、障害年金と同じ口座に、年金と同じく2ヶ月に1回、年金とあわせて行われます。

もらえる条件は、たった2つだけです

むずかしい要件はありません。

以下の2つを満たせば、対象になります。

① 障害基礎年金を受けている

障害年金には、2種類あります。

  • 障害基礎年金:国民年金に加入中に初診日がある場合に支給されます。自営業・学生・無職の方に多いです。等級は1級・2級のみ。
  • 障害厚生年金:厚生年金に加入中(会社員・公務員など)に初診日がある場合に支給されます。1〜3級に加えて、障害手当金もあります。

ただし、障害厚生年金の1・2級は、障害基礎年金とあわせて受給できます。

その場合は、この給付金の対象になります。

② 前年の所得が一定額以下(目安:約470万円台前半。扶養人数に応じて加算あり)

ここで知っておいていただきたいのは、障害年金そのものは「所得」にカウントされない、という点です。

障害年金しか収入がない方は、ほぼ間違いなく条件を満たします。

なお、所得の基準は毎年度見直されるため、くわしい金額は日本年金機構の基準でご確認ください。

金額は障害等級で決まり、2級で年間およそ67,000円になります

障害等級月額(2026年4月時点)
1級7,025円
2級5,620円

※上記は2026年4月時点の目安額です。給付額は毎年度、物価にあわせて改定されます。

2級で年間にすると、約67,000円。

申請さえすれば自動で上乗せされるお金です。

知らずにいるのは、もったいないことだと考えています。

給付額は毎年度、物価にあわせて改定されます。

※振込のタイミングについて:実際の振込は年金と同じく偶数月(2・4・6・8・10・12月)の15日に、2ヶ月分まとめて入ります。上の表は月額(月単位の給付レート)なので、1回の振込額はその2倍になります。

最大の落とし穴は「請求しないともらえない」ことです

この給付金は、自動的には支給されません。

請求書を出して、はじめてもらえます。

障害年金の新規申請のときに、窓口でセットで案内してもらえることが多いようです。

でも、郵送申請や代理申請だと、誰も教えてくれないまま手続きが終わってしまっている可能性があります。

すでに障害年金を受給中なのに知らなかった、という方も、今から請求できます。

ただし、さかのぼって受け取ることは原則できません。

請求した翌月分からしか支給されないので、知ったその日に動くのが正解です!

※原則は、請求した月の翌月分からの支給です。ただし、受給権を得てから3ヶ月以内に請求した場合に限り、取得時点までさかのぼって支給されます。

「自分はさかのぼれるのか」「手続きの進め方がわからない」という場合は、社労士や弁護士への無料相談を活用するのも、一つの方法です。

書類はほぼ不要で、2年目以降の手続きも原則ありません

請求時に必要なのは「年金生活者支援給付金請求書」のみです。

課税証明書などは基本的に不要で、所得情報は市町村から自動で取得されます。

障害年金の申請に来ていれば、追加で何かを用意する必要は、ほぼありません。

2年目以降は手続き不要で、自動で継続されます。

今すぐ確認してほしいのは、こんな方です

以下に当てはまる方は、給付金を受け取れていない可能性があります。

  • 障害基礎年金を受給中で、この話を初めて知った方
  • ご家族が代わりに手続きをしたため、セット申請の案内を受けていないかもしれない方
  • 郵送で障害年金を申請した方

請求・問い合わせ先:給付金専用ダイヤル 0570-05-4092
(月曜8:30〜19:00、火〜金8:30〜17:15、第2土曜9:30〜16:00)

まとめ:「知ってればできた」を、減らしたい

窓口で案内されて、当事者の方も私も「こんな制度があったのか」と思いました。

手続きは簡単でしたが、知らなければ一生もらえなかったお金です。

障害年金を受給しているすべての方に、届いてほしい情報だと考えています。

そして、障害年金や給付金を受け取りながら、家計や将来のお金に不安がある方は、ファイナンシャルプランナーの無料相談で一度整理してみるのも一つの方法です。

ファイナンシャルプランナーの無料相談を探す

本記事の給付額は2026年4月時点の情報をもとにしています。

年金生活者支援給付金の給付額は毎年度改定されるため、最新情報は日本年金機構の公式サイトでご確認ください。

障害年金の申立書の書き方は、こちらの記事も参考にどうぞ👇

▶ 障害年金の申立書、何を書けばいい?社会福祉士が教える損しない書き方

※この記事は、夫婦の現場経験をもとに書いています。

ゆるきりん🦒

タイトルとURLをコピーしました